カナダと日本のアイスホッケーのレベルについて
カナダのアイスホッケーのレベルについて
カナダのアイスホッケーのレベルは、非常に体系的で細かく分かれており、選手の年齢やスキルに応じて段階的に進むことができます。
以下は、一般的なレベルの説明です:
1. タイア(Tiers)
カナダでは、アイスホッケーは「タイア」と呼ばれる複数のレベルに分かれています。タイアは、チームやリーグの競技レベルを示します。
・AAA(Triple-A):最上級レベルで、全国的に競技力の高い選手が集まる。ジュニアリーグやNHLのスカウトも注目するレベル。
・AA:AAAに次ぐレベルで、比較的高い競技力を持つ選手たちがプレイ。選手が成長し、スカウトが注目する段階。
・A:競技レベルは中級で、強い地域リーグや地方リーグに参加する選手たち。
・B / C:初心者~中級者向け。地域コミュニティリーグでプレイ。
2. ジュニア(Junior)
ジュニアホッケーは、若年層のプレイヤーがプロを目指して競技を行うリーグです。これも複数のレベルに分かれています。
・ジュニアA:最も競争の激しいジュニアレベルで、プロやNHLスカウトの目が向けられるリーグ。OHL(オンタリオ・ホッケー・リーグ)、WHL(ウエスタン・ホッケー・リーグ)、QMJHL(クエベック・メジャー・ホッケー・リーグ)などが代表的。
・ジュニアB:ジュニアAより少し下のレベルで、成長中の選手たちがプレイ。
・ジュニアC:ジュニアレベルの中で最も下のカテゴリーで、選手がプロに進む前のステップとしての役割を果たします。
3. カレッジ・ユニバーシティ(University/College Hockey)
カナダでは、大学やカレッジでアイスホッケーをする選手たちもいます。これらのリーグは、学業と競技の両立を目指し、USports(カナダの大学リーグ)やCIS(カナダ・インターナショナル・スポーツリーグ)などがあります。
・U SPORTS(ユースポーツ):カナダの大学リーグで、最も競技レベルの高いカレッジホッケーを提供。
・CIS(カナダ大学アイスホッケー):カナダ国内で大学スポーツとして行われるアイスホッケー。
4. プロフェッショナル(Professional)
プロフェッショナルホッケーには、NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)をはじめ、AHL(アメリカン・ホッケー・リーグ)、ECHL(イースタン・コースト・ホッケー・リーグ)など、複数のリーグがあります。カナダからは多くの選手がNHLを目指して競い合っています。
・NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ):世界最高峰のプロアイスホッケーリーグ。カナダとアメリカのチームが競い合う。
・AHL(アメリカン・ホッケー・リーグ):NHLの下部リーグ。NHLに上がるためのステップとして機能することが多い。
・ECHL(イースタン・コースト・ホッケー・リーグ):AHLに次ぐプロリーグで、NHLやAHLの選手たちが再調整やステップアップのために参加。
5. スキルレベルと年齢層
カナダでは、選手は年齢やスキルに基づいて異なるレベルでプレイします。例えば:
・ミニホッケー(ティーン、ジュニア):初めてアイスホッケーを始める子供たち向け。
・U15(アンダー15):15歳以下の選手たち。
・U18(アンダー18):18歳以下で、高い競技力を持った若手選手。
・U20(アンダー20):20歳以下、ジュニアの最高レベル。
カナダでは、これらのレベルごとにスカウトやプロチームへの進路もあります。
まとめ
カナダのアイスホッケーは、非常にレベルの高い競技で、選手は年齢やスキルに応じて段階的に競技を深めていきます。ジュニアからプロへ進むためには、多くのステップがあり、各リーグやカテゴリーで競技レベルを高めながら進んでいくことが求められます。
日本のアイスホッケーのレベルについて
日本のアイスホッケーは、カナダやアメリカと比べると競技人口が少ないですが、国内リーグや選手の育成システムはしっかりと整備されています。
日本のアイスホッケーのレベルについては、以下のように大まかに分類できます。
1. アマチュアレベル(ジュニア・学生)
ジュニア(U-12、U-14、U-16、U-18)
日本のジュニアリーグは年齢に応じて複数のカテゴリーがあります。各カテゴリーでは技術の向上とともに、選手のメンタル面やチームワークも重視されます。ジュニアの選手たちは、氷上での技術を磨きながら、将来的にプロチームに進むための基盤を作っています。
・U-12(12歳以下):アイスホッケーを始めたばかりの子供たち向け。基本技術やチームプレイを学びます。
・U-14(14歳以下):更に高度なスキルを習得し、地域リーグで競技します。選手の中には将来プロを目指す選手もいます。
・U-16(16歳以下):競技レベルが上がり、国内の強いチームと対戦します。この段階で注目の選手はプロチームや海外リーグへの道が開けます。
・U-18(18歳以下):最も競技レベルが高いジュニアカテゴリー。多くの選手が大学やプロチームに進むための試練の場となります。
大学・専門学校リーグ
日本には大学や専門学校でアイスホッケーを学ぶ選手たちがいます。大学リーグは日本のアイスホッケーで非常に重要な役割を果たしており、学生たちはその後、プロリーグに進むための準備をします。日本には専用のアイスホッケー部を持つ大学も多く、学生リーグ(大学・専門学校リーグ)では競技レベルの高い試合が行われます。
・大学リーグ(大学アイスホッケーリーグ):日本の大学リーグでは、大学生が競い合い、プロ選手を目指す選手たちにとって重要なステップとなります。
2. プロフェッショナル(日本リーグ)
アジアリーグアイスホッケー(Asia League Ice Hockey)
日本のプロアイスホッケーリーグで最も競技レベルの高いリーグは、「アジアリーグアイスホッケー(ALIH)」です。現在、韓国、ロシア、中国、日本のチームが参加するリーグで、プロ選手が集まっています。特に日本のチームは、国内で最も競技レベルが高いとされるため、選手たちの中には、カナダやアメリカ、ヨーロッパのリーグに挑戦することを目指している選手もいます。
レベル:アジアリーグの競技レベルは日本国内では最も高く、世界的には低い方ではありますが、アジア圏内では強いチームが多く、海外リーグを目指す選手たちの登竜門的な存在です。
日本リーグ(日本アイスホッケーリーグ、JHL)
日本リーグ(JHL)は、アジアリーグに参加するチームが多く、国内リーグとしてアイスホッケー選手の育成と普及を目的としています。これらのリーグは、アジアリーグほどのレベルではありませんが、日本国内では競技力の高い選手が活躍しています。
レベル:国内リーグの競技レベルはアジアリーグよりは若干低いですが、地域密着型のチームも多く、地元選手やユースからの進出が見込まれます。
3. 代表チーム(ナショナルチーム)
日本のアイスホッケー代表チームは、国際試合で強い相手と競り合うため、国内のトップ選手が集まります。日本は、オリンピックや世界選手権などに参加しており、国内リーグやジュニアレベルで育成された選手たちが代表に選ばれることが多いです。
代表チームのレベル:国際的には、カナダ、アメリカ、スウェーデン、フィンランドなどの強国に比べると競技レベルは低いですが、徐々に力をつけてきています。アジアの中では強いチームとされ、アジア大会や世界選手権で一定の成果を上げています。
4. 地域リーグ(地方リーグ)
地域リーグは、全国各地で行われる競技レベルの低いリーグですが、アイスホッケーの普及活動として重要な役割を果たしています。地域リーグでは、初心者から上級者まで様々な選手が参加し、競技レベルが上がることが期待されています。
まとめ
日本のアイスホッケーは、カナダやアメリカに比べると競技人口や歴史が少なく、レベル的にもまだ発展途上にありますが、近年ではジュニアや大学、プロリーグでの競技レベル向上が進んでいます。アジアリーグや日本リーグでは国内外からの選手が活躍しており、今後さらに強化が期待されます。また、代表チームも着実に成長しており、国際舞台での活躍も目指されています。
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